世界最高の舞台「RBSS」の昔と今。飲んでも飲まれるな
こんにちは、LA CLASSICのYOSSHI.です。今回はRed Bull Street Styleの10周年企画「RBSSウィーク」ということで、コラムを書かせていただきます。
RBSSは、昔は大会の公式ボール1球をパス交代でバトルしていたため、どちらかが時間オーバーした場合、もう一人の持ち時間が短くなってしまっていました。(決まった時間にブザーが鳴るため、ボールを受ける前からタイム計測が始まります)
また、ツルツルのボールだったので、スタイルによっては得意・不得意が現れやすかったです。今は各自のボールを持ち込むため、自分のスタイルを発揮しやすくなりました。
相手のターンが終わる前から食い気味でリフティングを始める人もいるため、逆に準備できる時間を含め、持ち時間が多くなった印象はあります。
同じ大会でも、ルールによって変化が見られます。 当初はRBSS以外で大規模な大会は皆無に近かったため、ほとんどの選手がどうして良いかわからないウブな状態でした。
それが近年は大規模な大会も徐々に増えており、大会に出場しようと思えばエントリーできるし、見に行こうと思えば会場に足を運ぶこともできます。
仮に足を運ばなかったとしても、ネットに動画がアップされるため、気軽に情報が得られるようになりました。そこから大会の雰囲気を知って、対策を練って出場できるようにもなっています。
現在、RBSSに限らずほぼ全ての大会のバトルは、事前に得た情報や傾向から、勝つために難易度の高い技や、流行の技を持ち込む人が大半となったように思えます。
今回のコラムの依頼をいただく前に、昔の自分を見てふと考えたことがあります。昔より上手くなったものの、ちゃんと俺、生きているか?と。
「酒は飲んでも飲まれるな」という言葉があります。フリースタイルフットボールには同じように「技術を得ても溺れるな」という言葉もあっても良いのではないかと。もちろんフリースタイル(自由)なのだから、この言葉はあってもなくてもどちらでも良いのですが。
基本的には大会に出場するときは、誰しも勝ちたいという気持ちが芽生えやすいと思います。だからこそ勝つためだけの技術を求めて、技術に溺れてしまい、その人自身はいなくなるのかもしれません。
技術を得るのは、その技術を生かして表現したい自分があるからこそ。技術が先行してしまうと、気づけば大会ばかりを気にして、いつの間にか技術に溺れてしまって、自分自身ではなくフリースタイルフットボールになっているのではないでしょうか。
でも、それもフリースタイル(自由)。好きにいきましょう。
あれ?何の話してたっけ?(もしかして酒に飲まれてる?信じるか信じないかはあなた次第)
最後までお付き合いいただきありがとうございます。 さて、World Finalはもうすぐです。楽しみ!
投稿者プロフィール
- ブロックスタイルのパイオニア。国際大会で2010年に4位、2011年に6位と実績を残し、国内でも数々の大会で優勝を果たしている。ALEG-Re(現在は解散)の一員としてチームでも活躍し、今年からはYU-Jとのデュオ「LA CLASSIC」で表現に磨きをかけている。
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