「ドロップ数」が勝敗に与える影響は?国内外の3大会で調査

バトルにおいて、ミスによってボールを地面に落とす行為を指す「ドロップ」。フリースタイルフットボールのジャッジはポイント制ではなく、審査員の主観によって勝敗が決められるため、このドロップの数は明確に勝敗を分ける要素ではない。

もちろんドロップ数が少ないに越したことはないが、ドロップ数が多くとも、何度も一つのビッグトリックに挑戦することで、そのチャレンジの姿勢が評価されることもある。

 

とはいえ、実際にドロップ数がバトルの勝敗にどのくらい影響を与えているかは気になるところである。

そこで今回は、今年に行われた世界大会「DAZN World Freestyle Masters 2018」と「SUPER BALL 2018」、そして日本一決定戦「JFFC 2018 supported by CHIMERA TV&GAMES」の3大会を対象に、バトルのドロップ数を調査した。

※ドロップ数は、筆者の独断で明確にミスといえるものをカウント

 

DAZN World Freestyle Masters

総ドロップ数:93回(15試合中)

1試合平均ドロップ数:6.2回

ドロップ数が多かった選手の勝率:26.6%(4人)

1試合最多ドロップ数:12回

1試合最少ドロップ数:0回

優勝したMichryc(ポーランド)は、4試合中3試合で相手よりドロップ数が多かった。決勝ではドロップ数が9回と今大会最多を記録したものの、最終的には王者に輝いている。

トップ16でRicaldinho(ブラジル)に敗れたJesse(オランダ)は、ドロップ数は0回だったものの敗退した。

 

SUPER BALL

総ドロップ数:197回(32試合中)

1試合平均ドロップ数:6.1回

ドロップ数が多かった選手の勝率:15.6%(5人)

1試合最多ドロップ数:11回

1試合最少ドロップ数:2回

優勝したErlendはドロップ数が5試合中4回で、1試合平均0.8回と非常にドロップが少なかった。1試合で最もドロップが多かった選手は日本のIbukiで、10回だった。

 

JFFC

総ドロップ数:257回(32試合中)

1試合平均ドロップ数:8回

ドロップ数が多かった選手の勝率:12.5%(4人)

1試合最多ドロップ数:19回

1試合最少ドロップ数:2回

優勝したKo-sukeはドロップ数が5試合中14回で、1試合平均2.8回と1ターンに約1回ドロップしている計算となる。1試合で最もドロップ数が多かった選手はAmaで、16回だった。

 

3大会を比較すると…

 DAZN WFMSUPER BALLJFFC
総ドロップ数93回
(15試合中)
197回
(32試合中)
257回
(32試合中)
1試合平均ドロップ数6.2回6.1回8回
ドロップ数が多かった
選手の勝率
26.6%
(4人)
15.6%
(5人)
12.5%
(4人)
1試合最多ドロップ数12回11回19回
1試合最少ドロップ数0回2回2回

ドロップ数が最も多かった大会はJFFCだった。海外に比べると、ビッグトリックに“チャレンジ”する回数が多いのが原因ではないだろうか。

また、今回調査した全74試合中、1回もドロップがなかったバトルは、DAZN World Freestyle Masters トップ16の「Ricardinho vs Jesse」のみだった。この結果からも、ドロップをせずにバトルを勝ち抜くことがどれだけ難しいかが分かる。

出典:theWFFA

 

そして、やはりドロップ数は少ないほうが勝率は高い。ドロップ数が上回ったものの勝利した選手は、全74試合中13人で、その勝率は17.6%と低い数字が出ている。

また、ドロップ数が上回ったものの勝利した13人のドロップ数を平均すると、5.6回だった。つまり、1試合で6回以上ミスをする選手は勝率が極めて低くなる。

 

現在、フリースタイルフットボール界で“世界最強”との呼び声も高いErlendは、SUPER BALLとDAZN World Freestyle Mastersの2大会で、ドロップ数が全7試合中8回だった。これは1試合平均1.1回と非常にドロップが少なく、レベルの高いムーブを安定してできることが彼の強みとなっているのが分かる。

もちろん、大会によってジャッジのメンバーや基準が異なるため、1ドロップの重みも大会によって変わってくる。ドロップしないことも重要だが、チャレンジの姿勢ももちろん重要であり、バトルを勝ち抜く上ではそのバランスが求められる。

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投稿者プロフィール

Hiromu Tanaka
Hiromu Tanaka
中学生からフリースタイルフットボールを始め、大会やパフォーマンスなどに積極的に参加。現在はフリーランスで、スポーツを中心に様々なWebコンテンツを配信。JF3の運営をはじめ、フリースタイルフットボール界を盛り上げるべく、多岐に渡る活動を行っている。

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